みんな知ってた?ホワイトニングの基礎知識

ホワイトニングに使う薬剤の種類で痛みが全然違う??

オフィスホワイトニングは、手軽に自分の希望する白さにできる反面、いくつかのデメリットも存在します。その最たるものが施術時の痛みやしみ。これは薬剤の作用による知覚過敏が原因で、個人差があり、人によっては全く痛みを感じないこともあれば、痛くて施術に耐えられないという場合もあるようです。あくまで施術中や終わったあとの数時間にとどまるケースが多く、ずっと続くわけでもありませんができれば避けたいものですよね。

なぜ知覚過敏が起こってしまうかというと、前ページ「オフィスホワイトニングは自分でするのとコレだけ違う!」にも書きましたが、一般的な歯科医院では薬剤として「過酸化水素」を使用しています。消毒液などで有名な成分ですが、歯に塗布すると、歯の表面にあるエナメル質に浸透して、黄ばみや汚れなどを漂白することにより、白くなるメカニズムをもっています。

ところが、その内側にある象牙質と呼ばれるところにまで浸透してしまうと、そこから神経にまで薬剤が届いてしまい、痛みやしみが起きてしまうのです。また、過酸化水素自体体にいれてよい成分ではないので、相対的に歯や歯茎への負担は高いものになります。 クリニックによっては、過酸化水素の濃度を調整したり、知覚過敏を和らげる成分を同時に塗布したりして、痛みやしみを抑えることをアピールしていますが、それでもやはり根本的になくなるかといえばそうではないのが現状です。

また、過酸化水素を使ったホワイトニングの場合は、歯の最も表面にあるペリクルという保護膜を溶かしてしまうので、それが再生するまでの数日間、着色汚れがしやすい食べ物や飲み物、タバコなど控えないと、「色戻り」と呼ばれる再着色のデメリットもありますね。

メタリン酸やポリリン酸を使ったホワイトニングだと知覚過敏が圧倒的に少ない!

代わって注目されているのが、「メタリンホワイトニング」「ポリリンホワイトニング」と呼ばれる新しい薬剤を使ったホワイトニング方法です。 これは、メタリン酸、ポリリン酸といった食品添加物にも使われる人体に安全な成分を使ってホワイトニングを行う方法です。 過酸化水素のように歯を漂白するのではなく、歯についているステインと呼ばれる黄ばみや汚れの原因物質を剥がすことによって、歯の表面を白く見せることができます。 歯に浸透せず、表面だけを白くするので、健康な歯の状態であれば痛みやしみといった症状はかなり抑えながら施術を受けることが可能です。

さらに、過酸化水素にはない効果として挙げられるのが歯へのコーティング効果です。ステインを除去すると同時に、汚れの再付着も防ぐ効果もあるので、施術後の色戻りがしにくく、色付きの食べ物や飲み物を控える必要もありません。施術時間や費用も過酸化水素のホワイトニングよりも若干少なめに抑えることができますね。

デメリットとしては漂白するわけではないので、本当の真っ白になるとはいきません。ただ、元々人間の歯は真っ白なわけではないので、自然な白さを求めるレベルであれば、過酸化水素タイプとほぼ遜色ない結果が得られると思います。

痛みやしみを恐れて、今までホワイトニングを敬遠されていた方にも受けやすい方法であると思います。はっきりとした白さを求めるのであれば、過酸化水素の一択になりますが、あくまでも自然な白さを求める程度であれば、メタリン酸、ポリリン酸を使ったホワイトニングのほうが歯の負担が少なくより手軽に取り組むことができるでしょう。


PAGE
TOP