セルフ式を除く、歯医者さんに通って歯を白くしてもらうことは一般的に「オフィスホワイトニング」と言われています。 でも、歯医者さんに通うのは面倒くさいし、それにホワイトニングできる歯磨き粉とかは、ドラッグストアや通販とかでたくさん売ってるから、それを使えばいいんじゃないの？と思う方も多いかもしれません。 しかし、自分でするホワイトニング（ホームホワイトニング）に比べ、オフィスホワイトニングは、歯を白くする効果においてこれだけのメリットがあるのです。
オフィスホワイトニングの最大のメリットが、家で行うホワイトニングに比べて断然白さが違う！ということ。これにはまず、使用している薬剤の効果が関係しています。 一般的な歯科で使われるホワイトニング用の薬剤は、主に「過酸化水素」を用いて、歯を漂白する作用によって白くしていきます。表面的なものではなく、歯の内部にまで浸透させて漂白するから、白くなる度合いが全く違いますね。
対して、自分で行う歯磨き粉などのホワイトニングアイテムは、過酸化水素のような強い作用を持つ成分を入れることができません。一般的には、歯の汚れを落とす作用が中心で、あくまでも表面だけ。歯の元から白くすることはできないので、白さの程度には限界があります。自分の思っていたよりも白くならない…ということが起きるかもしれません。 過酸化水素は次のページで説明するように効果が抜群な反面、痛みなどのデメリットも確かに存在します。
ただ、最近ではメタリン酸やポリリン酸といった新しい成分を使ってより負担の少ないホワイトニングができるクリニックもいくつかあり、より負担が少なく施術を受けることができます。
また、通院回数や、薬剤の種類によって、好みの白さにコントロールしやすいのもオフィスホワイトニングの特徴ですね。とにかく歯がきらっとするほどの白さにしたいということから、そこまでいかなくてもほどほどに白くなりたい場合でも施術の内容によってコントロールすることができます。
自分で行うホワイトニングの場合、簡単な場合でも毎日、入念な歯磨き作業が必要ですし、本格的なキットだと、マウスピースを装着したり、長時間のケアや器具のメンテナンスが必要になってきます。 また、作業のレベルにもばらつきがでてくることも問題です。薬剤の量や塗布のタイミング、さらに器具の取扱い方に手慣れていないと、どうしても結果にばらつきがでて、仕上がりにムラがでたり、思うような白さにならないこともあるかもしれません。
その点オフィスホワイトニングなら、通院する手間がかかるものの、基本的には自分でなにかすることはありません。施術も歯科医師さんが行うため、比較的きれいに仕上げることが可能です。
オフィスホワイトニングの場合、自分の希望する白さや明るさに応じて、各クリニックのメニューにも異なりますが、２～３回の通院や、短くて、１回の通院で施術がすべて完了するところもあります。通院後にすぐに白さを実感することができますし、効果の持続性も概ね半年～１年程度と比較的長めに持続させることが可能です。
しかし、ホームホワイトニングだと、薬剤の特性上すぐに白くすることはできず、最低でも数週間から一ヶ月程度地道に作業することによって白さに近づけていくプロセスが一般的です。また、持続性という面においても基本的に毎日作業する必要があるので、オフィスホワイトニングに比べて手間がかかるデメリットがあります。
こうして見てみると、オフィスホワイトニングのほうが、すぐに白くできて、面倒な手間もかからないといいことづくめのように見えますね。
ただ、オフィスホワイトニングにも、手軽に白くできる分、費用が高くなったり、施術時の痛みなど、いくつかのデメリットも存在します。ここで考えたいのが「あなたの歯をどれくらい白く、いつまで続けたいのか？」ということ。 完全な白さや、自分の印象を変える必要がある場合なら、オフィスホワイトニングを選んだほうが確実な結果を出すことができます。そうではなくて、例えば、少しだけ白くしたいという希望や、汚れを取る程度の軽い目的なら、少々手間がかかっても自分でするホワイトニングのほうが結果的に好都合な場合もあります。
いったいどこまで白くしたいのか、自分の理想をしっかりと踏まえた上でどのホワイトニングを選ぶのか考えることをおすすめします。
